サックスのタンギング|トレーニング法やコツを分かりやすく解説!

サックスのタンギング

サックスの演奏は、タンギングの良し悪しによって、違ったものになってきます。
プロの演奏と素人の演奏ではタンギングが大分違うな!と思うことが多いです。
曲に「締まり」があるというか、メリハリがあるというのでしょうか。
文章で上手く伝えられませんが、音量の大小だけの表現ではなく、キレのある演奏がプロと素人の違いだと思えるくらいです。


このページでは、タンギングを速くやるためのトレーニング方法やキレイにやるためのコツなどを紹介します。
タンギングは、2~3日で出来るものではありませんが、コツコツと頑張っていきましょう。

サックスのタンギングって何?タイミングや舌の位置はどうする?

サックスのタンギング

サックスのタンギングは、音楽の3要素のひとつでもある「リズム」を刻むうえでも欠かせません。
サックスは単音の楽器ですからピアノのようにハーモニーを演奏することはできません。
なので、リズムを明確に刻む必要があり、ジャズではわざとリズムを崩したりしますが、タンギングが正確に出来なければ、リズムをわざと崩すことはできません。
まずは、タンギングの基本的なこと(タイミングや舌の位置など)を説明します。

サックスのタンギングとは?

リードの振動を舌を使って止めることを言います。

リードの振動を止めるのですから音を止める(音が出ない)と言うことです。

タンギングをする前は、リードが振動している(音が出ている)状態です。

リードが振動しているということは、息を出している状態です。


水道の蛇口を指などで抑えている状態がタンギングをしている状態です。

指を離すと水が出てきますが、これは、音が出ている状態と同じです。

もう少し具体的に説明しますね。

サックスのタンギングとは、以下の動作を一瞬のうちに行います。

1)マウスピースをくわえ、息を出します(吹きます)。
2)1)と同時に舌をリードから離します(音が出ます)。
3)舌をリードに付け、リードの振動を止めます。

3)でリードの振動を止めていますが、息は出し続けたままです。

 

タンギングをするタイミングとは?

上記3つの動作において、1)と2)を同時に行うと音が出るのですが、このタイミングは、基本的に音符があるところです。

また、前の音と音程が大分違う時や、同じ音を連続して吹くときなどにもタンギングをします。

前の音と音程が大分違うときは、音程をキープするためにタンギングをします。

ただ吹くだけだと音をはずしてしまう可能性があります。

音程を極端に変える時や同じ音を連続して吹くときとは、曲の中でアクセントを付けたいときと同じと考えて良いです。

なので、意図的にアクセントを付けたいというときにもタンギングをします。

 

舌の位置はどうしたら良い?

タンギングをするうえで舌の位置はとても大切です。

人によって舌の長さや大きさ、厚みなどが違うためすべての人が同じ位置にするというわけにはいきません。

なので、結局は自分で探すしかないのですが、大体の位置は↓の画像のような感じです。

タンギングの位置

「トゥー トゥー」と発音してリードに自然に当たる位置で良いです。

何回も練習するうちに自然な位置が分かります。

サックスのタンギングを速くやるためのトレーニング法とは?

サックスの演奏で音符がたくさんあって速く吹かなければならない時があります。

指の動きは、何回も練習すればある程度速く動くようになりますが、タンギングはなかなか速くできません。

しかも、指の動きとタンギングの動きを同じタイミングにするのも難しく、バラバラになってしまいます。

ここでは、出来るだけ速くタンギングするためのトレーニング方法について説明します。

簡単な方法からステップアップできるトレーニング法です。

 

【ステップ1】マウスピースをくわえずに発音してみる

タンギングの感覚をつかむため、マウスピースをくわえずに発音してみましょう。

「ター ター ター」や「トゥー トゥー トゥー」と声に出して言ってみましょう。

舌の位置も確認しながらやります。

ここで大切なのは、タンギングをするタイミングで「息を止めない」と言うことです。

息は出したまま(声を出したまま)発音します。

 

【ステップ2】発音の方法を変えてみる

【ステップ1】では「ター ター ター」や「トゥー トゥー トゥー」で発音しましょうと書きましたが、次のステップとして発音方法を変えてみましょう。

まだ、マウスピースをくわえずに発音します。

「ニー ニー ニー」や「ジー ジー ジー」で発音してみましょう。

実は、「ニー ニー ニー」や「ジー ジー ジー」の方が下の先端が動かずに発音できるのです。

なぜ、最初から「ニー ニー ニー」や「ジー ジー ジー」で発音しないのかというと、「ター ター ター」や「トゥー トゥー トゥー」と「ニー ニー ニー」や「ジー ジー ジー」の違いを理解してもらうためです。

微妙な違いなので、分かりにくいかもしれませんが、今まで「ター ター ター」や「トゥー トゥー トゥー」でやっていた人は、是非「ニー ニー ニー」や「ジー ジー ジー」の発音を試してみてください。

 

【ステップ3】ゆっくりのタイミングで実際にタンギングしてみる(中音域)

では、マウスピースをくわえて実際にタンギングしてみましょう。

マウスピースだけでも構いませんし、実際にサックスを吹いても構いません。

実際に吹く場合は、中音域の音(シやドやド#)で吹きます。

中音域の方が音が出しやすいからです。

発音は、「ニー ニー ニー」や「ジー ジー ジー」です。
(もし今まで、「ター ター ター」や「トゥー トゥー トゥー」でやっていた人は、違いを確認しながらやってみましょう)


メトロノームでテンポを60に設定して行います。
2分音符から始めます。

次は4分音符です。

次は8分音符です。

次は3連符です。

次は16分音符です。

最後は連続して行います(2分音符→4分音符→8分音符→3連符→16分音符)

 

【ステップ4】低音域や高音域の練習も行う

【ステップ3】の練習をサックスのすべての音域で行います(Bb→F#)。

スタートは中音域です。

半音ずつ落として低音域の練習を行います。

中音域から半音ずつ上げていき高音域の練習を行います。

 

【ステップ5】テンポを上げてやってみる

テンポを80に設定してやってみましょう。

今度は16分音符のみです。

まずは中音域で練習します。

出来るようになったらテンポを4ずつ上げて「テンポ100」までできればOKです。

中音域以外にも低音域や高音域で「テンポ100」まで出来るように練習しましょう。

 

サックスのタンギング|上達するためのコツや練習で意識すること

タンギングが上達するコツは、3つあります。

ロングトーンと筋トレとリラックスです。

一つずつ詳しく説明します。

 

ロングトーンが出来ているか?

タンギングとは、舌でリードの振動を止めることです。

リードを振動させるのは息で行います。

息を出しながら舌でリードの振動を止めるのがタンギングです。

ですから、ロングトーンが正しくできていないとタンギングも上手くできていないのです。

 

タンギングのコツ|筋トレ

筋トレとは、文字通り舌の筋肉をトレーニングすることです。

舌の筋肉のトレーニングとは、上記で説明した「タンギングを速くやるためのトレーニング方法」です。

スポーツと同じで突然できるものではありませんから、日々のトレーニングが後々成果を上げるのです。

 

タンギングのコツ|リラックス

リラックス

 

タンギングをするときに気を付けなければいかないのは、リラックスするということです。
タンギングを早くやろうとしたり、タイミングよくやろうとすると余計な力が入ってしまい逆効果です。
逆に舌の動きが大きくなって速くできなくなってしまいます。
リラックスするためには、ロングトーンやタンギングの日々のトレーニング(筋トレ)が重要です。


また、トレーニングのやりすぎもあまりお勧めしません。
疲れて舌の動きが緩慢になってしまうとタンギングが速くできなくなってしまいます。
速くできなくなると速くやろうとして余計な力が入ってしまいます。

 

【まとめ】サックスのタンギング

サックスのタンギングは、自分でコントロールできるかが重要です。
タンギングを速くやることだったり、タイミングよく(自分がやろうとしたタイミングで)出来れば、自分でコントロールできます。
そのためには、舌の位置や発音を改めて見直してみるのも良いでしょう。


また、筋トレのようなタンギングを早くやるためのトレーニングを行うのも必要です。
自分でコントロールできるようになれば、演奏中もリラックスしてタンギングが出来るようになります。

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