サックスロングトーンのコツ&練習方法|続かないや震える悩みを解消!

サックスのロングトーン

ロングトーンとは、ひとつの音を出来るだけ長く伸ばす事を言います。
歌を歌うときにもロングトーンを使用しますが、ここではサックスのロングトーンに限って説明します。
単純そうで難しいのがサックスのロングトーンです。
ロングトーンは、すぐに上達するものではありませんし、突然できるものでもありません。
日々のトレーニングの成果が徐々に現れるので、自分ではどれくらい上達したのかが分かりにくいのです。
ですから、ロングトーンの練習を続けるのは、根気が必要です。
飽きずに根気良く練習できるための方法も紹介します。

サックスのロングトーンって何?カッコ良く吹くために必要なの?

 

サックスのロングトーンとは、「サックスの正しい構え方」「マウスピースの正しいくわえ方(アンブシュア)」「サックスの正しい呼吸法」などを意識したうえで、同じ音を長く吹かなければなりません。
しかも音程(高い音や低い音)によって意識するポイントが変わってしまうのです。
もちろん、最初のうちはうまくいかないかもしれませんが、正しい方法でロングトーンをするのを意識しながらやっていくと、徐々に上達します。


ただ、ロングトーンの練習は、単純でつまらない(すぐに飽きてしまう)ものですからおろそかにしてしまう人も多いです。
また、私も最近知ったばかりなのですが、「ロングトーンなんて必要ない!」と言っている人も多いのです(言っているだけではなく、実際に何年もやってないという人も多いです)。
ロングトーンなんて練習してて面白くないんだから、嫌々やっても上達するわけがないというのがロングトーン不要論者の意見です。
もちろん、ロングトーン不要論者も初心者はやるべきと言っています。
ある程度できるようになったら必要なしと言っています。


私は、出来るようになってもやるべきだと思いますし、現実にやっています。
ただ、私の場合は週末にしか吹かないので、「正しいアンブシュア」「正しい呼吸法」など、確認する意味でロングトーンの練習をやっています。



プロのスポーツ選手でもストレッチやウォーミングアップは必ずやってます。

スポーツ選手のストレッチ
ベテランになればなるほど時間をかけて基礎練習をやっています。


ジャズサックス奏者の場合は、基礎的なテクニックよりも「自分はこのように表現したい(音を出したい)」といった音を出すための練習は常に行っています。
ただ、基本的なロングトーンが身についていない人は、これから説明する練習方法に従って、大変ではありますが、努力する必要があります。

サックスのロングトーンをやる意味|何を意識してやったら良いのか?

サックスのロングトーンは、ただ「ダラダラ」やっていたのでは意味がありません。

だらだら

初級者(初心者)の方は特に「安定させる」ことに意識してロングトーンの練習を行ってください。
「安定させる」とは具体的に
・音を伸ばしている間は、常に一定の音量で吹く(音量を安定させる)
・音を伸ばしている間は、常に一定の音色で吹く(音色を安定させる)
・サックスの構え方、アンブシュア、呼吸法を常に意識する
・常にリラックスして吹く
などです。


中級者の方は、
・吹き始めの部分をクリアにするよう意識する
・音量を変える(ただし、吹いている間は常に同じ音量で吹く)
・吹いている間に音量を変える(クレッシェンド、デクレッシェンド)


上級者の方は、
・音程を意識して吹く(チューナを使用する)
・ビブラートを意識して吹く
など、自分の表現したい音を追究しながらやっていくと良いでしょう。


次の項目(サックスのロングトーン練習方法)でもう少し詳しく説明します。

サックスのロングトーン練習方法|初級→中級→上級へのステップ

ステップアップ


サックスのロングトーンをやるにおいて、レベル別に練習方法をまとめました。
特に初級者(初心者)の場合は、焦らずじっくりとやってくださいね。
後々「カッコ良い」演奏が出来るようになりますから。
ロングトーン不要論者も、初心者のうちはやった方が良いと言ってますから、必ずやってください(笑)。

初級者(初心者)がやるロングトーン練習方法

音は出しやすい中音域の「シ」や「ラ」で行ってください。

いきなり出しにくい音で練習すると余計な力が入ってしまい、アンブシュアなどが間違ったままになってしまう可能性があります。

前の項目でも簡単に紹介しましたが、初心者の方は、以下のポイントに意識しながらロングトーンの練習を行ってください。


・音を伸ばしている間は、常に一定の音量で吹く(音量を安定させる)

・音を伸ばしている間は、常に一定の音色で吹く(音色を安定させる)

・サックスの構え方、アンブシュア、呼吸法を常に意識する

・常にリラックスして吹く


意識することが多くて、訳が分からなくなってしまいそうですが、最初のうちは出来ないものはあきらめて、出来るものからやっていきましょう。

一定の音量で吹くことが出来るようになったら、音量と音色を同時に出来るかやってみる。

もし、同時に出来なかったら再度音量だけ意識してやってみる。

音量と音色を同時にやってみる。

2つ出来るようになったら構え方も意識してやってみる。

のように順番にやってみると良いでしょう。

順番は自分が出来るものからでOKです。

ロングトーンの練習は、最低でも10分は行うようにしましょう。

と言っても曲を吹くなど他の練習は出来ないでしょうから、自動的にロングトーンの練習時間が多くなると思います。

また、初心者は唇が痛くなると思うので、休憩しながら練習してくださいね。

休憩中に自分の好きなプレーヤーの演奏を聴いて、どんな音色で吹いているかなどイメージしてみましょう。

スポーツでも演奏でも真似をすることから上達します。

一流(または好きな)プレーヤーの真似をして「この人はこんな方法で演奏しているんだ」→「では、私はこんな吹き方をしてみよう」と自分の表現したい演奏方法を見つけていきます。

 

中級者がやるロングトーン練習方法

まずは、初級編で意識するポイントが出来ているか確認してください。


中級者の方は、以下のポイントに意識しながらロングトーンの練習を行ってください。

・吹き始めの部分をクリアにするよう意識する

・音量を変える(ただし、吹いている間は常に同じ音量で吹く)

・吹いている間に音量を変える(クレッシェンド、デクレッシェンド)

ひとつずつ詳しく説明します。

「吹き始めの部分をクリアにするよう意識する」

クリアにするとは、クリアな音(またはキレイな音)にすると言うことです。

吹き始めは、タンギングが正確に出来ないとクリアな音は出ません。

また、自分の思ったタイミングで音が出ているか、確認しましょう。

ジャズを吹く場合は、音を出すタイミングを早くしたり遅くしたりします。

これは、意識的にやっているので「カッコ良い」と言うことになりますが、自分の思ったタイミングで音を出すことが出来なければなりません。

クリアではなく「ぼやけた」タンギングで吹き始めるパターンもありますが、まずはクリアに吹き始められるように練習しましょう。


「音量を変える(ただし、吹いている間は常に同じ音量で吹く)」

ピアノ(p)、メゾピアノ(mp)、メゾフォルテ(mf)、フォルテ(f)など音量を変えて練習します。

吹き始めから吹き終わりまでの音量は変えません。
(始めから終わりまでピアノで吹くということです)


「吹いている間に音量を変える(クレッシェンド、デクレッシェンド)」

次は、弱い音で吹き始めて徐々に強い音にする。
強い音で吹き始めて徐々に弱い音にする。
など吹いている間に音量を変えてみましょう。
メトロノームを使って「8拍で徐々に大きくする」「8拍で徐々に小さくする」「4拍で徐々に大きくし、4拍で徐々に小さくする」などいろいろ工夫してやってみましょう。

メトロノーム

中級者は、音程を変えて上記の練習を行いましょう。

初級者の場合は、出しやすい音(中音域の「シ」や「ラ」)だけででしたが、低音域、中音域、高音域と出来るだけたくさんの音程で練習しましょう。

音程によって吹き方も変わってくるので、最初はうまくコントロールできないかもしれませんが、練習しているうちに徐々にコントロールできるようになります。

上級者がやるロングトーン練習方法

中級編が出来るようになったら、上級編です。

私もハッキリ言って上級編のロングトーンは、出来たりできなかったり(本当は出来ない方が多い・・・)です。

以下のポイントに意識しながらロングトーンの練習を行ってください。


・音程を意識して吹く(チューナを使用する)

・ビブラートを意識して吹く


「音程を意識して吹く」とは、チューナーを使用して音程を合わせます。

上級者ですから楽器のクセをつかみ音程を調整します。

楽器の調整が良くないかどうかの判断も出来るようになりましょう。

「ビブラートを意識して吹く」とは、音程を調整しながら吹くのと大体同じです。

始めは、上げ下げのタイミングをゆっくりから始めましょう。
慣れてきたら徐々に早くしていきます。

ジャズサックスの場合は、あまり大げさにビブラートをかけないので、好きなプレーヤーのビブラートのかけ方を真似する程度で良いでしょう。

 

サックスのロングトーンで息が続かない人向けの練習方法とは?

サックスのロングトーン練習なんて必要ない!と言っている人でも、初心者の時はやるべきだと言っています。

ただ、「息が続かないんです」と悩んでいる人も多いです。

曲が盛り上がってきたところで「なが~く」伸ばしたいのに息が続かないのでは「カッコ良く」ありません。

ロングトーンの練習で息が続かなければ、本番でも続くはずがないので、なんとか続けられるようにしたいですよね。

 

サックスのロングトーンで息が続かない人は腹式呼吸が間違っている!

腹式呼吸の基本は、「リラックスして吹く」「丹田を意識する」です。

余計な力が入ってしまうと息が続きません。

出来る限りリラックスしてロングトーンの練習を行いましょう。

また、丹田を意識して下腹で支えるようなイメージでロングトーンの練習をします。

 

サックスのロングトーンで息が続かないのはたくさん吸ってないから!

腹式呼吸の基本でもありますが、管楽器はたくさんの息を吸うことが必須です。

サックスのロングトーンで息が続かない人は、たくさんの息を吸っていない可能性もあります。

たくさんの息を吸うには、その前にすべての息を吐ききる必要があります。

ロングトーンの練習をしている時には、すべての息を吐ききるようにしましょう。

自然とたくさん吸えるようになりますよ。

 

サックスのロングトーンで息が続かない人は中腰で吹け!?

この方法も腹式呼吸を正しく行うための練習方法です。

あるサックスのサイトに書いてありました。

中腰で吹くと「リラックス」でき、「自然と下腹で支えるように」なるからです。

決して前かがみにならず、身体は真っすぐにして膝だけを曲げてください。

野球をやったことがある人ならわかると思いますが、守っている(守備の時)の姿勢がちょうど良いでしょう。

野球の守備

↑の画像は少し前屈みすぎですね。
もう少し背筋を伸ばして吹いてみてください。

サックスを吹く前にお腹を押さえて息を「フー」と出すだけの練習でも構いません。

お腹に力が入っているのが分かると思います。

 

サックスのロングトーンで息が続かない人はリードが硬すぎる!

サックスのリード

サックスのロングトーンは、賛否両論ありますが、吹奏楽部などで半強制的にやらされるとなると、普段から練習した方が良いでしょうね。

吹奏楽やビッグバンドにはバリトンサックスを担当する人もいますが、「息が続かない」と悩んでいる人も多いです。

ロングトーンの息が続かないのは、腹式呼吸を正しく行っていないのが主な原因です。

しかし、自分以外にも楽器などに原因がある場合も考えられます。

特にリードの硬さが合っていないと続かない可能性が高いです。

サックスはリードを振動させて音を出すのですが、リードが硬いと振動させるのに余計な息が必要になってくるのです。

もし、ロングトーンが続かないと悩んでいる人は、もう少し薄目の(やわらかいもの)リードを試してみてください、

メーカーによって数字は変わりますが、3のリードを使っていた人は2半のリードを使ってみるなどです。


また、マウスピースの開きも影響します。

マウスピースの開きとは、マウスピースとリードの距離のことです。

ただ、マウスピースは値段が高いですから、お金に余裕が無いという人は、まずは、リードの硬さを変えてみると良いと思います。

 

サックスのロングトーンで音が震える人向けの練習方法とは?

ロングトーンで音が震えてしまう原因は、主にアンブシュアです。

強く噛みすぎているからですね。

リラックスしてアンブシュアをもう少し緩めると震えなくなります。


ただ、緩めすぎると唇が痙攣(けいれん)するように「プルプル」してしまうので加減が難しいです。

また、腹式呼吸で下腹の支えが弱い場合も音が震えてしまいます。


再度、腹式呼吸が正しいか確認しましょう。

 

サックスのロングトーンにコツはある?練習で意識すること【まとめ】

最後になってしまいましたが、ロングトーンのコツとして、練習するときに意識する事を紹介します。

 

サックスの基礎的な「呼吸法」「アンブシュア」「構え方」を再確認してからロングトーンの練習を行う

とは言え、初心者の段階では基礎的なことが出来ていませんから、まずは意識することが大切です。

「いろいろなことを意識しているうちに何もできなくなってしまう」と思ったら「今日は呼吸法(腹式呼吸)を意識してロングトーンの練習をやろう!」でも良いです。

呼吸法が出来るようになったら呼吸法とアンブシュアを意識する。

呼吸法とアンブシュアが出来るようになったら呼吸法とアンブシュアと構え方を意識する。

のように一つずつ出来るようにするといった方法でも構いません。

基礎的な練習は突然出来るようになるものではありませんので、毎日少しずつでも良いので「コツコツ」やっていきましょう。

中級者・上級者はより実践的な練習をする

ロングトーンをマスターすることやウォーミングアップとしてやる段階は卒業していますから、より実践的な練習をやるよう心がけましょう。

メトロノームを使用して「拍」を意識して練習しましょう。

また、音量を変えたり、クレッシェンド、デクレッシェンドをやったり、雰囲気(明るい・暗いなど)を変えてみたりいろいろ工夫しながら練習してみましょう。

実際に吹く楽譜を使用してロングトーンを練習しても良いです。

楽譜に書いてある音符をロングトーンすることによって運指の確認にもなります。

伸ばす拍数を徐々に短くして最終的に楽譜と同じ泊数にすればいつの間にか曲が吹けるようになっています。

曲の構成(どこで盛り上がるかなど)も考えながら練習すると良いでしょう。

 

最後にロングトーンの練習は必要?

ロングトーンの練習と言っても「ただ長く吹きのばす」だけでは意味がありません。

初心者の段階ではそれでもかまいませんが、徐々に実践的な練習方法を取り入れていきましょう。

そうすることによって「単なる修行」のような練習から一歩も二歩もレベルアップすることが出来ます。

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